令和4年 教会長 ご挨拶


新年、明けましておめでとうございます。

昨年中は、大分教会の活動にご理解とご尽力を賜りましたことをお礼申し上げます。

 令和三年は、新型コロナウイルスの感染対策のため、本来の教会活動ができない自粛の一年でした。その中で、教会発足六十周年式典を開催できたことは感謝の気持ちでいっぱいです。今回、残念ながら従来の参拝者が一堂に会するものではなく、教会初のYouTube式典となりました。しかし、新たなチャレンジにもなり、喜びと感謝の念をより一層深められた式典でもありました。会員の皆さまの智慧が結集し、それぞれのご協力によって成し遂げられた式典になったこと、一生涯忘れられないものになりました。誠にありがとうございました。

 そこで、新年にあたり会長先生から『令和四年次 会員の信行方針』を頂戴しましたので、皆さまにご紹介をいたします。

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今年、本会は創立八十四周年を迎え、そして、法燈継承以来、三十年が経過いたしました。

今年次も自粛生活が続くものと予想されますが、新型コロナウイルスの感染状況を見据えつつ、信仰生活を通して、お互い様に、夫婦として、父母として、親として、未来を担う幼少年・青年達を如何にして育て、人格の形成をはかるか、如何にして家を斉えていくか、さらに、日本の伝統を受け継いで、如何にして立派な国を打ち立てていくか、創造的に真剣に務めて参りたいと願っています。

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◆日本の伝統とその心とは

 今年の信行方針でもっとも大切なのは「日本の伝統を受け継ぎ、如何にして立派な国を打ち立てていくか」です。それは、決して大それた話ではなく、私たちの人格形成や家庭を斉えていくことが、即座にわが国の安寧と幸せに繋がるものであるとお示しくださっています。そこで、改めて日本の伝統や歴史を学び直してみますと、日本国は、世界に稀にみる長い歴史を持ち、『日本書紀』には、建国当時、初代の神武天皇、そしてわが国のすべてのがお互い様に「正しきを養い、慶びを積み、輝きを重ねる(養正、積慶、重暉)」という日本国の高尚な理想を掲げて誓ったとあります。その建国の精神(心)が、今もなお引き継がれ、世界に誇る立派な美しい国として、平和で大調和をめざす日本国となったといわれています。私は、お役のお陰さまで世界の国々、約10ヶ国を訪問し、飢餓や貧困、紛争、学校にいけない子たちをこの眼で見てきました。そのたびに思うのは、私たちが自国の幸せのみならず、世界中の人々の幸せを祈り、行動ができる日本人としての誇り(心)、そして、開祖さま・会長先生のお徳のお陰さま、仏さまの神託を受けた佼成会の会員であることに感謝を深めるものでした。今後とも、日本の伝統や歴史、文化を引き継いでいけるよう、日本人として建国の精神(心)を大切にしていきたいと存じます。

◆仏さまの教えに帰する年に

 大分教会では、「維新~絶えざる創造~」と題して新たな年を迎えました。それには、まず、仏さまの教えに帰することが大切です。なぜなら、そこに自分の成長や向上、幸せの種があるからです。昨年から大分教会会員の合言葉を、「地域と共に 明るく、優しく、温かく」としました。例えば、ご家族や周りの方から、「あなた変わったね」「明るくなったね」「優しくなったね」「温かくなったね」と言っていただける私になること。それは、教えの証明であり、人格完成であり、地域社会への貢献です。そのようになってこそ教会の存在価値があります。今年一年、仏さまの願いどおりの生き方、身をもって実証できる私たちになる。そして、家庭の幸せを始発点として、地域の皆さまが明るく、優しく、温かい社会をめざす。そんな願いを持ちながら、今後とも努力・精進をお誓いしたいと存じます。今年も会員の皆さま、お一人おひとりのご多幸を心よりご祈念申し上げます。

                                         令和四年一月一日 元旦

立正佼成会 大分教会 教会長 本園雅一

教会通信『えにし』№05
60周年特別号

12月末に会員さんへ郵送しました。

年間4回、教会通信『えにし』を発刊中!